一年振りの鄭志鴻老師
- 2016/11/20
- 01:53
昨年の12月に中国に帰国された鄭志鴻老師が(詳しくは、「鄭志鴻老師の最後の授業〕を御覧下さい。)10月末に一時来日された。
帰国後もwechatでたまに連絡を取り合っていたものの、世間話程度で武術の話などをする事もなく、文字通り最後の授業となっていた。
しかし10月になって師兄弟の一人から、鄭先生が10月の末に一時来日されると連絡があり、またその数日後には鄭先生からも直接来日する旨の連絡を頂いた。
正直を言えば、昨年一度気持ちの区切りをつけており、もうお会いする事はないだろうと思っていたのだが、それでも当人から直接連絡が入ると、やはり会いたいと思うし、もう一度指導を受けたいと思うのだから不思議なものだ。
具体的には10月28日に来日され、11月2日には中国に戻られるとの事。実際の滞在は29日から1日迄の4日間のみ。私のほうも29日は駄目で、30日は当会の稽古、1日は父の定期健診で、空いているのは31日のみ。
事前に鄭先生には31日の昼間にどうかと尋ねてみると、31日でたぶん大丈夫だが到着してからでないとわからないとの事。まぁ駄目な場合は仕方がないと来日を待つことにした。
29日には師兄弟達で食事会が開催され、30日には合同稽古も開催されたようだった。
さて、では30日に明日31日の都合はどうかと連絡を取ってみると、返信がない。
師兄弟達のチャットグループに尋ねると、鄭先生の携帯は中国国外には対応しておらず、現在直接の連絡手段は無いとの事。ただ31日も朝に合同稽古を行う予定だと教えて頂いた。
その時間帯は私のほうが難しく、また鄭先生のほうでも滞在期間中に色々と用事もあるだろうと思い、今回は残念だけれども、よろしくお伝え下さいと伝言をお願いする事にした。
まぁ無理を言っても仕方がない。縁があれば、またお会いする事もあるだろうと今回の再会は早々に断念する事にした。
と思っていたら、翌31日の10時過ぎになってタブレットを開いてみると、鄭先生からchatにメッセージが入っていた。今日の午後3時から1時間程度練習ができるとの事。後々聞いた話しでは、ホテルでのみwi-fiが可能だったらしい。
今から出れば、時間的には間に合うと、さっそく新幹線に飛び乗った

午後2時過ぎに小倉に到着。小倉に来るのも一年ぶり。

もう二度と来る事はないと思っていた小倉城。
午後3時を過ぎても鄭先生は来ない…。20分過ぎて、ご到着。時間に関しては相変わらずみたいね(^^;)

1年ぶりお会いした鄭志鴻老師は、スリムになり一段と精悍さを増しているように感じた。
現在のお互いの生活状況を一通り話した後に稽古開始。
まずは站樁のチェック。なるほど、ある意識を持つ事で確かに違う感覚が出てくる。
続いて走圏のチェック。やはり一年経つと、鄭先生も色々と気付きがあられたようだ。弓矢を例に裡直外弧について説明を受けた。
その後、一年前に学んだ傳剣秋伝の八卦掌の第二掌を復習。この第二掌は、帰国前に一度学んだだけなので、少し曖昧になっていた。
そして、小雨が降ってきて、そろそろ時間かなと思っていたところで、傳剣秋伝の第三掌を教えて頂いた。正直、今回は時間も短いし、新しい事は習えないと思っていただけに、これはビッグサプライズ!(^^)!

傳剣秋伝の八卦掌 第三掌 劈掌

同じく第三掌 翻身麒麟吐書

鄭先生の翻身麒麟吐書 さすがの迫力!
第三掌の構成は、単換掌から劈掌→翻身麒麟吐書を二回繰り返した後、双換掌を行う感じだろうか。
この傳剣秋伝の八卦掌は、鄭先生が上海の裴錫栄老師から学んだそうで、構成的には同じ裴錫栄老師門下の武当拳法協会の馮正宝老師が伝える劉鳳春伝の八卦掌と同根のようだ。傳剣秋は、劉鳳春の弟子なので、正確に言えば劉派八卦掌といったところだろう。ただ裵先生は傳先師に直接習っているので、鄭先生との会話の中で傳剣秋の名がよく出てきたのかもしれない。
馮正宝老師の劉派八大掌
馮老師の八大掌と見比べてみると、鄭先生のほうがいたってシンプルな印象を受ける。学んだ時期が違うため、同門といえども多少の違いが出てくるのだろうか。いずれにしろ貴重な套路を教えて頂いた。鄭先生、ありがとうございます!
結局、一時間の約束が二時間以上一緒にいてしまった。その間、鄭先生は私のタブレットから色んな人に写真を送ったりしていたが、大丈夫だったのだろうか
、もし迷惑をかけた方がいたら、ごめんなさい。
今回の鄭先生の来日には、関西養生太極拳協会の徐濠先生が随分とご尽力されたとの事。実際、徐さんがいなければ今回の来日は実現していなかったかもしれない。この場を借りてお礼を申し上げます。
その後、鄭先生は11月2日に無事に帰国されたとの事。さて次回の再会はあるだろうか、一度あった事は二度あるとついつい期待してしまいますね(^_^;)
11月19日記す
関西養生太極拳協会では、鄭志鴻老師伝の古典式太極拳の指導もされているようです。
関西養生太極拳協会 ホームページ
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帰国後もwechatでたまに連絡を取り合っていたものの、世間話程度で武術の話などをする事もなく、文字通り最後の授業となっていた。
しかし10月になって師兄弟の一人から、鄭先生が10月の末に一時来日されると連絡があり、またその数日後には鄭先生からも直接来日する旨の連絡を頂いた。
正直を言えば、昨年一度気持ちの区切りをつけており、もうお会いする事はないだろうと思っていたのだが、それでも当人から直接連絡が入ると、やはり会いたいと思うし、もう一度指導を受けたいと思うのだから不思議なものだ。
具体的には10月28日に来日され、11月2日には中国に戻られるとの事。実際の滞在は29日から1日迄の4日間のみ。私のほうも29日は駄目で、30日は当会の稽古、1日は父の定期健診で、空いているのは31日のみ。
事前に鄭先生には31日の昼間にどうかと尋ねてみると、31日でたぶん大丈夫だが到着してからでないとわからないとの事。まぁ駄目な場合は仕方がないと来日を待つことにした。
29日には師兄弟達で食事会が開催され、30日には合同稽古も開催されたようだった。
さて、では30日に明日31日の都合はどうかと連絡を取ってみると、返信がない。
師兄弟達のチャットグループに尋ねると、鄭先生の携帯は中国国外には対応しておらず、現在直接の連絡手段は無いとの事。ただ31日も朝に合同稽古を行う予定だと教えて頂いた。
その時間帯は私のほうが難しく、また鄭先生のほうでも滞在期間中に色々と用事もあるだろうと思い、今回は残念だけれども、よろしくお伝え下さいと伝言をお願いする事にした。
まぁ無理を言っても仕方がない。縁があれば、またお会いする事もあるだろうと今回の再会は早々に断念する事にした。
と思っていたら、翌31日の10時過ぎになってタブレットを開いてみると、鄭先生からchatにメッセージが入っていた。今日の午後3時から1時間程度練習ができるとの事。後々聞いた話しでは、ホテルでのみwi-fiが可能だったらしい。
今から出れば、時間的には間に合うと、さっそく新幹線に飛び乗った


午後2時過ぎに小倉に到着。小倉に来るのも一年ぶり。

もう二度と来る事はないと思っていた小倉城。
午後3時を過ぎても鄭先生は来ない…。20分過ぎて、ご到着。時間に関しては相変わらずみたいね(^^;)

1年ぶりお会いした鄭志鴻老師は、スリムになり一段と精悍さを増しているように感じた。
現在のお互いの生活状況を一通り話した後に稽古開始。
まずは站樁のチェック。なるほど、ある意識を持つ事で確かに違う感覚が出てくる。
続いて走圏のチェック。やはり一年経つと、鄭先生も色々と気付きがあられたようだ。弓矢を例に裡直外弧について説明を受けた。
その後、一年前に学んだ傳剣秋伝の八卦掌の第二掌を復習。この第二掌は、帰国前に一度学んだだけなので、少し曖昧になっていた。
そして、小雨が降ってきて、そろそろ時間かなと思っていたところで、傳剣秋伝の第三掌を教えて頂いた。正直、今回は時間も短いし、新しい事は習えないと思っていただけに、これはビッグサプライズ!(^^)!

傳剣秋伝の八卦掌 第三掌 劈掌

同じく第三掌 翻身麒麟吐書

鄭先生の翻身麒麟吐書 さすがの迫力!
第三掌の構成は、単換掌から劈掌→翻身麒麟吐書を二回繰り返した後、双換掌を行う感じだろうか。
この傳剣秋伝の八卦掌は、鄭先生が上海の裴錫栄老師から学んだそうで、構成的には同じ裴錫栄老師門下の武当拳法協会の馮正宝老師が伝える劉鳳春伝の八卦掌と同根のようだ。傳剣秋は、劉鳳春の弟子なので、正確に言えば劉派八卦掌といったところだろう。ただ裵先生は傳先師に直接習っているので、鄭先生との会話の中で傳剣秋の名がよく出てきたのかもしれない。
馮正宝老師の劉派八大掌
馮老師の八大掌と見比べてみると、鄭先生のほうがいたってシンプルな印象を受ける。学んだ時期が違うため、同門といえども多少の違いが出てくるのだろうか。いずれにしろ貴重な套路を教えて頂いた。鄭先生、ありがとうございます!
結局、一時間の約束が二時間以上一緒にいてしまった。その間、鄭先生は私のタブレットから色んな人に写真を送ったりしていたが、大丈夫だったのだろうか

今回の鄭先生の来日には、関西養生太極拳協会の徐濠先生が随分とご尽力されたとの事。実際、徐さんがいなければ今回の来日は実現していなかったかもしれない。この場を借りてお礼を申し上げます。
その後、鄭先生は11月2日に無事に帰国されたとの事。さて次回の再会はあるだろうか、一度あった事は二度あるとついつい期待してしまいますね(^_^;)
11月19日記す
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