【長拳 基礎拳路】 太極拳 練習報告 ２０１６年７月

当会に伝わっている初級の練習体系の一つとして「長拳 基礎拳路」を紹介する。

この基礎拳路は、単に技法の単式を繋げただけではなく、独特の意念を用いる事で、全身の筋を繋げて身体を調和させ、基礎的な功夫を高めるだけでなく、身体のコンディションを向上させる意味合いを持つ練習体系である。


馬歩架打　上下、前後、左右と順に意念を拡げていく。Oさんの馬歩の安定性しているなぁ。


基礎拳路１　双劈拳。　体の両側面で劈を打ち落とす。基本功の大鵬展翅の発展型です。


基本功の青龍探爪を発展させた順歩捶。当門での正式名称は、青龍出水。


突きと蹴りを同時に行う弾脚。Sさんの安定性は、さすがですね！


重心を戻しての馬歩捶。空手のナイハンチの手刀受けに似ていますね。


基礎拳路２　順歩捶掌。 陳式太極拳の乱扎衣の原型となる技法。


拗歩推掌


転身しての砍！いわゆる手刀打ちです。


順歩穿掌


単勾推掌。太極拳の看板的な技法である単鞭とほぼ同様の技法。
基礎拳路の２は、全体的な構成が馬貴派八卦掌の単勾式に似ていますね。


基礎拳路３


踢脚！皆さん、頑張っていますね。


練習風景


練習風景の２


私も一緒に双劈拳！　良くも悪くも一人だけ異生物のようですね(^-^;


長拳の基礎拳路は、全部で７～８種類あります。学んでみると、太極拳や八卦掌の基本技法のほとんどが長拳系の基本技法から発展している事が分かると思います。

では何が加わり、どう進化すると、太極拳となり、八卦掌となるのでしょう？ 会員各自、考えてみて下さい。

当然、色々な要素がありますから、答えは一つではありません。しかし、考える事で、皆さんなりの太極拳の定義や八卦掌の定義が出来上がっていくでしょう。それを楽しみにしています(^-^)/


２０１６年８月３日記す


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