夏場の練習方法
- 2016/07/30
- 14:07
そろそろ夏本番!という事で、夏の練習について、注意すべき点を記してみたい。
夏場の練習に関して、指導者として一番注意している点は、やはり熱中症である。
熱中症の予防としては、こまめな水分補給という事になるだろう。また塩分やミネラルの補給も兼ねてスポーツドリンクの摂取などが推奨される。
しかし水分補給をしていても、熱中症になる場合もある。
というのも、空腹のまま水分を補給をしても、すぐに汗で体外に流れ出てしまい。補給が間に合わなくなるからだ。これでは穴の空いたタンクに、どんどん水を注いでいるようなものである。
では、どうするか?
練習前に少量で構わないので、食事を取ってきて頂きたいと思う。専門的な事は分からないが、食事をして食物から消化吸収された水分は、根に蓄えられた水分のようなもので、一旦体内に蓄えられるようである。その上で適時水分補給を行って頂きたい。
ちなみに私の場合は、練習の1時間半前にトースト1枚とバナナ1本を輪切りにしたものにヨーグルトをかけて食べてきている。食べ過ぎても動けないし、練習前に食べる量としては適量だと思う。実際に10年以上指導をしているが、私自身は熱中症の経験は一度もない。各自、参考にして頂きたい。
では次に実際の練習方法について語ってみよう。
鄭先生曰く、夏はあまり汗をかかないように、朝の涼しい時間帯に套路を一度通す位で良いと仰っていた。言ってみれば、体力温存型と言える。
かたや李老師の場合は、夏は冬に縮んだ筋を伸ばし、汗をどんどんかいて、体内の濁気を絞り出すのだと仰る。こちらは体力発散型と言えるだろうか。
これでは正反対ではないかと思う方もいらっっしゃるだろう。(実際、その通りだ)
実際に双方の指導を受け実践してきた立場としては、夏場の練習はその日のコンディション次第と言える。
基本的には、夏場は暑さによる体力の消耗が大きいので、無理をしないほうが良いだろう。少しずつ身体を動かしていき、体調が万全であれば、無理をしない範囲で練習量を上げていく。ただし、最初から飛ばし過ぎては、やはりバテてしまうし、熱中症の心配もある。自分がどういう状況か適時観察を忘れないようにして頂きたい。
また練習の内容も考えたほうが良い。
站樁や基本功をじっくり練り込むよりも、夏場は動きのある練習をテキパキとこなしたほうが良いと思う。
具体的には、今現在、教室の稽古で行っているように、刀術や棍術の基本技法で身体をほぐし、長拳系の基本拳路や蹴法などをのびのびとやるのが良い。また太極拳や八卦掌を練習する際にも、重厚感を出すよりも、軽快にふわっとした感じでやるのが良いだろう。
夏場の練習は、短時間で爽快感を感じる程度が良いと思う。
重ねるが、夏場の練習はその日のコンディション次第である。 睡眠不足や疲労が溜まっている時は決して無理をしないこと!
このひと月を乗り越えれば、一番練習に適した季節になります。
秋に向けてのテーマも作成中です。楽しみにしていて下さい。
7月30日記す

夏場の練習は、爽快感を感じる練習にしましょう!
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