得をし続けると…、最終的に損をする。
- 2016/07/10
- 00:03
先日、ある支部長から「先生とは縁が切れたので、あの方には辞めてもらいました。」と報告を受けた。
そんなにスパッと人を切ってしまうと、後々誰も残らなくなるぞとも思ったが、本来この支部長は私に対しての義理を立て、破格の条件でその生徒を受け入れてくれていた(私ならあの条件では受け入れていなかっただろう。そう考えると、よくこれまで我慢してくれたなと思う)。確かに義理を通す理由が無くなったのであれば、そういう決断を下すのも仕方がないだろう。
私もこの生徒には、「物事を少し甘く考えすぎている。何事も謝れば済むという訳ではないぞ。」と注意した事があるが、ほぼ毎月、会費の納入が遅れていたりと、細かなミスを繰り返す事が多かった。その都度、真摯に捉え、改善していく努力をしていれば違う結果になっていたのではないだろうか。
また、事情により特例の措置もしてあげていたのだが、結果的には一教室分の費用で、常時二つの教室に通っている状況となっていた。これでは、やはり問題がある。
実際、本人が自覚をしていたかどうかは分からないが、私の教室や武器術の講習にも常時参加していたし、随分と得をしていたと思う。逆に私は大損だ(苦笑)
しかし、何事にも陰陽があり、
自分が得をしているという事は、必ず損をしている相手がいるという事だ。
そして、損をしているほうは、その状況が続く限り、我慢をし続けてくれている。
当然、誰も損はしたくないし、我慢もしたくはないだろう。また我慢が限界にくれば、その関係性自体を切りたくなるのが人間というものだ。
結果の出ている事を論じても仕方がないが、やはり支部教室が通常通りの運営を始めた時点で、補填や減免の対象から外れる事を自覚し、自身で何らかの決断をすべきだったと思う。
また会費の減免等を受けていたのであれば、人の2倍3倍の誠意や礼儀が必要だっただろう。
それに気付かず、好意に甘え続けていては、我慢する側はさらに我慢を重ねる結果となり、最終的に一番重要な信用を失ってしまう。
得をし続けることで、損をするとは、こういう事である。
いずれにしろ定期的に教室に通いながら、規定の会費を納めないのであれば、その者には学ぶ資格すらないという事になる。
その生徒には、いま一度、自分がどういう生徒であったか客観的に見つめてほしいと思う。もう武術の世界に戻ることはないとは思うが、今回の経験を今後の人生のどこかで活かせてくれればと願う。でなければ、また同じような問題が生じてしまうだろう。
周りを見渡せば同じような事例は、大なり小なり本当に多い。
舛添元都知事や号泣した元県議などは、その典型だろう。
彼らも最初はこれはNGなのでは?と感じていたと思う。しかし、誰からも注意を受けないうちに、ついついと定例化してしまったのだろう。物事を甘く考え、政治家の権限でずいぶんと利益を得ていたようだが、彼らが信用を取り戻す事は生涯ないだろう。
各自動車メーカーのデータ偽装しかり、原発の問題しかりである。
さて会員の皆さんは、どうだろうか。
得をしている状況などは中々ないと思うが、職場などで自分の負担は減ったが、逆に負担の増えている人がいないかなど、一度考えてみると良いだろう。
思い当たる節があれば、何らかのフォローをしてあげると良い。誠意とは、ほんの些細な気使いである。
そこを見過ごしてしまうと、その人が限界に達し、病気になったり退職してしまうかもしれない。
そうなると、その負担がズーンと自分に来る訳だ。得をしているうちに、損してしまう。
また日常の中でも、自分で気付いているにも関わらず、ついついおざなりにしている問題はないだろうか。
気付いているのであれば、事が手遅れとなる前に、早めに対処をしたほうが良い。
私自身も今後の訓示としたい。
2016年6月記す
そんなにスパッと人を切ってしまうと、後々誰も残らなくなるぞとも思ったが、本来この支部長は私に対しての義理を立て、破格の条件でその生徒を受け入れてくれていた(私ならあの条件では受け入れていなかっただろう。そう考えると、よくこれまで我慢してくれたなと思う)。確かに義理を通す理由が無くなったのであれば、そういう決断を下すのも仕方がないだろう。
私もこの生徒には、「物事を少し甘く考えすぎている。何事も謝れば済むという訳ではないぞ。」と注意した事があるが、ほぼ毎月、会費の納入が遅れていたりと、細かなミスを繰り返す事が多かった。その都度、真摯に捉え、改善していく努力をしていれば違う結果になっていたのではないだろうか。
また、事情により特例の措置もしてあげていたのだが、結果的には一教室分の費用で、常時二つの教室に通っている状況となっていた。これでは、やはり問題がある。
実際、本人が自覚をしていたかどうかは分からないが、私の教室や武器術の講習にも常時参加していたし、随分と得をしていたと思う。逆に私は大損だ(苦笑)
しかし、何事にも陰陽があり、
自分が得をしているという事は、必ず損をしている相手がいるという事だ。
そして、損をしているほうは、その状況が続く限り、我慢をし続けてくれている。
当然、誰も損はしたくないし、我慢もしたくはないだろう。また我慢が限界にくれば、その関係性自体を切りたくなるのが人間というものだ。
結果の出ている事を論じても仕方がないが、やはり支部教室が通常通りの運営を始めた時点で、補填や減免の対象から外れる事を自覚し、自身で何らかの決断をすべきだったと思う。
また会費の減免等を受けていたのであれば、人の2倍3倍の誠意や礼儀が必要だっただろう。
それに気付かず、好意に甘え続けていては、我慢する側はさらに我慢を重ねる結果となり、最終的に一番重要な信用を失ってしまう。
得をし続けることで、損をするとは、こういう事である。
いずれにしろ定期的に教室に通いながら、規定の会費を納めないのであれば、その者には学ぶ資格すらないという事になる。
その生徒には、いま一度、自分がどういう生徒であったか客観的に見つめてほしいと思う。もう武術の世界に戻ることはないとは思うが、今回の経験を今後の人生のどこかで活かせてくれればと願う。でなければ、また同じような問題が生じてしまうだろう。
周りを見渡せば同じような事例は、大なり小なり本当に多い。
舛添元都知事や号泣した元県議などは、その典型だろう。
彼らも最初はこれはNGなのでは?と感じていたと思う。しかし、誰からも注意を受けないうちに、ついついと定例化してしまったのだろう。物事を甘く考え、政治家の権限でずいぶんと利益を得ていたようだが、彼らが信用を取り戻す事は生涯ないだろう。
各自動車メーカーのデータ偽装しかり、原発の問題しかりである。
さて会員の皆さんは、どうだろうか。
得をしている状況などは中々ないと思うが、職場などで自分の負担は減ったが、逆に負担の増えている人がいないかなど、一度考えてみると良いだろう。
思い当たる節があれば、何らかのフォローをしてあげると良い。誠意とは、ほんの些細な気使いである。
そこを見過ごしてしまうと、その人が限界に達し、病気になったり退職してしまうかもしれない。
そうなると、その負担がズーンと自分に来る訳だ。得をしているうちに、損してしまう。
また日常の中でも、自分で気付いているにも関わらず、ついついおざなりにしている問題はないだろうか。
気付いているのであれば、事が手遅れとなる前に、早めに対処をしたほうが良い。
私自身も今後の訓示としたい。
2016年6月記す
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