2016年度のテーマ 【拳法としての太極拳を取り戻す】
- 2016/01/25
- 00:39

本年度のテーマとしては、少し大げさなようだが【拳法としての太極拳を取り戻す】を挙げたいと思う。
私も中国武術を学んで、早20数年が過ぎ、指導者としても13年目となった。
その間、幾多の指導者と出会い、また指導も受けてきた。
確かに神秘的な技法をお持ちの方もいたし、素晴らしい動きをされる方もいた。しかし伝統門派を学び、また指導している方の多くは、伝統門派としての肩書きや権威に甘え過ぎているようにも思う。
また門規や礼儀についても門派や指導者にとっては都合よく利用され、逆に指導者自身が道理の通らない行為をしている事例も多く見てきた。
実際、私自身も公開や指導を制限されてきた部分は色々とある。
しかし、それも学ぶ立場にいれば仕方のない事だろう。
よって本年度からは、私自身の経験や研究を基にした当会独自の練習カリキュラムを多く指導していこうと思う。
具体的には陳式太極拳老架の簡化式とそれに伴う太極拳の散手技法を公開したいと思う。
これらは昨年指導してきた刀術の身法と戦術を基に新たに構築してきた当会独自のカリキュラムである。
そして、それを基に拳法としての太極拳を取り戻したい。
太極拳は理論が発展し過ぎて、実際に体現できる人が少なすぎるように思う。
つまり、理論があまりに高度化し過ぎて、実態が掴めず、現在指導者として活動している方々も部分的にしか理解できず(私も含めて)、拳法として活用できなくなってきている。
確かに太極拳である以上は身法や功法は最重要だが、本年度はあえて技法にこだわり、太極拳の原始的な部分を会員の皆さんと共有したいと思っている。
当会は大いなる実験の場で良いと思う。私自身も既存の概念からは大きく脱皮してみたい。というか、既存の概念の枠に納まらなくなってきた。
本年度の成果が一年後にどうなっているだろうか。楽しみでたまらない。

昨年学んだ刀術の身法と戦術をいかにいかすか。
湧泉会のトップページ へ >>
当ブログの記事が参考になった方は、ブログランキングへのご投票をして頂けると感無量です(^人^)



Copyright(C)2003-2016 福岡伝統太極拳 湧泉会 All rights reserved.
当会の許可無く転載を禁じます。
- 関連記事
-
-
太極拳って、どんな拳法? 2016/06/03
-
春から夏にかけてのテーマ 【下勢、馬歩、突き】 2016年春 2016/05/02
-
2016年度のテーマ 【拳法としての太極拳を取り戻す】 2016/01/25
-
鄭志鴻老師の最後の授業 2015/12/29
-
太極拳練習報告 2015年9月13日 日曜クラス 2015/09/14
-
スポンサーサイト