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二套拳

二套拳
陰陽開合手

この套路も他門派では見かけない套路である。前述した開門拳を学んだ後、数年経ってから私は学んだが、師父は一般の人にはこの套路を教えていなかった。単純に二路と呼ぶこともある。(陳式のニ路とは、内容が全く異なる)

特徴としては前後の立円動作を中心とした六大手を最初に学び、後に左右の立円動作である太極、陰陽開合の二手を学ぶ。この八手法を歩法と組み合わせて単操とし、繋げて套路とする。また套路の特徴としては、四方脚(四連脚)という連続の蹴り技がある。私個人の感想としては、何となく八卦掌と白鶴拳の影響があるような気がするが、北派と南派の手法がなぜ融合されて含まれているかは分からない。

套路の構造としては、開門拳と同じくそれ程難しい套路ではないと思う。ただし全体を勁を通して行なうには、やはり熟練が必要だ。蹴り技の練功も十分に行いたい。

二套拳のもうひとつの特徴は、套路の第二練法が伝わっていることである。第二練法では歩法が活歩になり、手法も変化するため外見上の印象は随分変わるようだ。そしてこの第二練法の動きが後に太極拳の套路を学ぶ際に非常に役立つ。やはり二套拳の練功カリキュラムも非常に優れていると思う。

師の意向もあり、当会では長らく公開を控えていたが、現在では当会の初級の第二套路として公開している。会員諸氏もぜひ習得に励んでもらいたい。

2010年1月18日 記す

追記
二套拳に関しては、その後色々と発見や気付きがあり、なぜ師父が私と弟弟子の二人にしか教えなかったのか、また開門拳を学んでから5年近く経って、ようやく教え出したのかの理由も分かってきた。理由は二つあるが、その一つは、二套拳に含まれる二元や三元の功法は、一元の功法を発展させていくものであり、一元の功法が相当程度、熟練してからでないと学んでも何の意味も無いという事だ。結局は、私自身も師父と同じように、今後は厳選した上で指導していく事になりそうだ。


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