懐かしの格闘読本!シューティング入門
- 2010/01/21
- 16:27
今回は、番外編という形になるであろうか。私が昔、影響を受けた格闘技系の書籍を紹介してみたいと思う。
書籍☆中国武術史の第一回目で紹介したように、私は元来プロレスファンであった。小学生時代は、ゴールデンタイムでプロレスが放送されており、同世代の男性のほとんどがそうであったように普通にプロレスを見て熱狂していた。中学時代は一時期、プロレスから離れていたが、高校時代に格闘技系のプロレス団体UWFの出現で再び、熱心にプロレスを見るようになった。
UWFというのは、前田日明、高田延彦、藤原喜明、船木誠勝らを中心としたプロレス団体で、蹴り技や関節技を主体とした格闘技色の強いプロレスを行なっていた。ブームの最高時には東京ドームで異種格闘技戦を行い、現在行なわれている総合格闘技などの礎を築いたのではないだろうか。
私自身は、UWFの影響で見る側から、実際に練習を行なう側に意識が変わったと思う。というのも既存のプロレスの場合は、プロレスごっこはできるが、いわゆるプロレスの練習というのはできない。バックドロップやブレンバスターなどかけられたほうは大ケガをしてしまうし、ムーンサルトプレスやトペスイシーダなどどうやって練習すればよいのだ。やはりプロレスというものは、それなりの練習設備が無くては練習できず、ある意味非現実的な空間だといえると思う。
それに対して、UWFで行なわれていたキックなどの打撃技は、キックミットがあれば自分達でも練習できるし、ジムや道場に通って習うこともできる。関節技に関しても、当時は総合格闘技やブラジリアン柔術の道場はほとんど無かったが、区の柔道場などで書籍などを基に練習していた。いま考えれば、UWFというのも、いわゆるプロレスだったとは思うが、UWFの出現で私の中ではプロレスという非現実的なものが、実際に練習できる格闘技として現実に身近に感じるようになったと思う。
少し前置きが長くなってしまったが、今回紹介する書籍は、佐山聡のシューティング入門
佐山氏は初代タイガーマスクとして約2年間活躍し、その華麗な動きはプロレスファンはもとより一般の人々をも魅了した。当時のプロレス時代の映像を見れば一目瞭然、その運動能力の高さは誰もが認めるところだろう。そんな彼が突然引退し、打・投・極というコンセプトを基に新しい格闘技を始めるという。またジムを開設し、その技術を一般にも伝えるという。そしてその技術書として発売されたのが、この佐山聡のシューティング入門
この書籍では基礎的な内容を中心としながらも、体力アップから打撃技術、投げ技、関節技まで、実に丁寧に紹介されている。当時としては本当に画期的な書籍だったと思うし、著者としても本当に力をいれて書いた書籍だったのではないだろうか。私自身も当時この本を基に練習していて、思い出深い書籍である。特にグランドでの関節技に関しては、初めて知る知識や技術ばかりで本当に参考になった。
この書籍の続編として、佐山聡のシューティング上級編―パンクラチオンへの道
上級編では、より綿密な技術が紹介され、シュミレーションとして打撃から投げ技、関節技までの流れを多く紹介している。私は現在でもこの書籍を所持しているが、やはり練習をしながら読んでいたからだろうか、すでにボロボロである。いま読み返してみると、この当時は現在の総合格闘技のようにポジション取りは、それほど重要視されていないようである。またこの頃から佐山氏は大きくなりだしたようだ…。これがサンボだ!
佐山氏はヒクソン・グレイシーを招聘し、日本で初めてのバーリトゥードの試合を開催した。その影響からプライドなど総合格闘技のイベントも生まれた。その後、掣圏道を創始し、アルティメットボクシングなどの興行も一時行なっていたが、現在では再びマスクを被ってタイガーマスクとしても活動しているようである。最近の著書としては、以下のようなものがあるようだ。
また関節技ということであれば、やはり藤原喜明氏の書籍も参照したい。
藤原喜明のスーパー・テクニック
自叙伝として男の真剣勝負
福岡伝統太極拳 湧泉会 公式ホームページ。
中国武術の時間 湧泉会 公式ブログ
福岡伝統中国武術協会 当会の上部団体。各教室の紹介。
福岡八卦掌研究会 八卦掌専修教室
twitter@yusenkai 当会の練習日記。
湧泉会公式facebook
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