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站椿について 2 太極拳の練習

站樁について ②

抱球 中段

站樁について1の記事において、当会で考える站樁の目的としては
①全身のつながりを作る。
②ポン勁の養成。

の2点が最重要に挙げられると説いた。

では、今回はこの2点のうち①全身のつながりを作るという点について説明してみたい。

站樁犬1

上記の写真左を見て頂きたい。
この犬のおもちゃは、中に糸が通っていて、その糸がピンと張っていることでこの犬は立った状態を維持している。

站樁犬2

そして下の台を押すと、この糸が弛んで全体がクチャっとつぶれしまう。

もちろん人体はこれほど単純ではないが、同じように全身の骨格を筋で繋げて立っている。

ただこの筋も全身の中で強い部分と弱い部分があり、また頻繁に使用している部分とそうでない部分とがある。そして感覚の曖昧な部分と比較的認識しやすい部分とがある

太極拳では、この全身の筋を意識的に均等に繋げ、また適度な張りを保つ事で(このことを太極拳では、
掤勁を張るという)全身を協調連動させていく。

例えば手が1センチ動けば肘や肩も1センチ動き、また腰や膝も1センチ動くというようにである。
全身の筋をつなげて、はじめて全身が協調・呼応・連動して動くという事が可能になる。

この全身の筋をつなげるという事に関して、静止した站樁の稽古が非常に有効になる。

何故かと言えば、最初から動く稽古をすると、多くの場合手の動きのみに意識が向かってしまい、
結果として全身を協調連動させた動きが出来なくなってしまうからである。

太極拳の稽古を行なう際は、この站樁で得た掤勁の感覚を途切れさせずに動くよう意識して頂きたい。

また全ての太極拳の動作は、站樁の変化であることも忘れないで頂きたい。

2009年12月27日 記す

※ なお題字の站樁の樁の字は、サイトによっては、文字化けするため椿の字を使用しています。

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