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開門拳の真実。


大鵬展翅1
開門拳 大鵬展翅の合勢

当会の初級套路に「 開門拳 」という套路(型)がある。

内容的には、当門の基本功で構成されている套路で形を覚えるのは、さほど難しくはないと思う。

実際、私も確か2~3回の練習で覚えてしまったように思う。

ただし、その時に「この套路だけは、しっかり練習しておくように。」と師父から念を押された事を覚えている。

本来の開門拳の意味は


現在では、当会では初級套路といった扱いをしている開門拳であるが、本来の【開門】の意味は、門が開かれ、正式な入門をしたという意味である。

中国武術の世界では、一般的な練習生と正式な入門弟子とを分ける風習がある。(その理由については、「中国武術界独特の習慣」などに記載してあるので参照にして頂きたい。)

そう、開門拳は、本来は正式な入門弟子になってから学ぶ套路だという事だ。言い換えれば、初級の套路でありながら、奥伝の套路とも言える。

実際、私が学んだのも、正式な入門弟子になってからで、実際の入門時期から2~3年経ってから学んだ。

正直、学んだ当初は、簡単な套路だな。何か意味があるのかな位に思っていた。

しかし、それから数年後に開門拳の実際の用法を学ぶ事になり、そこで意識が多いに変わる事になる。

度肝を抜かれた師父の動き


開門拳の実際の用法を学んだのは、套路を学んでから更に2~3年が経ってからだと思う。

師父の前で開門拳の套路を演武させられ、「まぁ、基準以下だな。」との感想の下に学ばせて頂いた。

正直な感想は、まさに度肝を抜かれた…。

というのも、師父の動きが見えないからである。

さっと、眼前から消えたと思ったら、後頭部を打たれていたり、背中を打たれたりしていた。

それも、後ろに回られたとか、そんな単純な理由ではない。

正面にいるにも関わらず、さっと消えた瞬間に後頭部や背面を打たれているのである。

技を受けていても、何が起こったのかが、分からないのだから、防ぎようがない。

しかも当時の師父は、65才位である。今の65才と15~6年前の65才では、見た目も全く違う。

言葉は悪いが、このじいさんは、何者なのだろうと思ったものだ。

真似したくても、真似ができない


実は最近の日曜の中級クラスでは、この開門拳の実際の用法の一部を公開して指導している。

理由は、正式な入門弟子となってまで学びたいという方が出てくるかも分からないし、埋もらせておいても仕方がないという理由である。

会員の皆さんは、実際に学んでみていかがだっただろうか?

凄い!と思った方もいただろうし、ふぅんといった感じの方もいただろう。感じ方は人それぞれなので、私は敢えて干渉はしない。

私自身が教えてみた感想としては、当然だが、まだ技が要求する動きができている人は皆無だった。

もし、自分にもできると思った方がいれば、やはり自分を知らないという事だろう。

私自身が学んだ時の感想は、当然技を学べば、練習したくなるので、相当練習したが、師父の動きはまったく真似できなかった。

実際に技と言えるようになったのは、ここ数年の事だろう。正直を言えば、湧泉会の発足当初は、まだまだ動けなかったと思う。

速く動こうと思っても、こちらの意思に反して、身体が思うように動いてくれないのだ。

速く動けば、腕だけの動きになり、速く動こうと思えば思うほど、腕は不器用に動く。

理由は、意念と実際の身体の動きに時間差があるからだろう。

また師父の技は、一瞬で変化するので、実際の速度は速くはないのだろうが、やはり消えて見えるのである。

内家拳の技というのは、技が要求する体の動きができていないと、使いようがないのである。

結局は、地道に基本功を練って、内家拳独特の身体を動かす仕組みを作ってしまうしかないのだろう。

基本功で構成された開門拳の存在理由は、ここにあると思う。

結局は、「この套路だけは、しっかり練習しておくように。」といった師父の言葉通りという事だろう。

2018年4月 記す

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